「おふくろさん」騒動、歌手も歌詞もメロディーも別にそう好きでもないのですが、著作権者の川内氏の怒りの気持ちは分かります。
最近になって一部のコメンテーターが「あそこまで意固地にならなくても」という意見を述べていましたが、聞いた範囲の今までの経緯からは、川内氏の気持ちを支持できます。
「千匹猫イラスト」について、もともとは拡大・縮小も含め一切の加工はお断り、としていたのですが、最近は作品そのものの見た目が維持されれば適宜加工されることもOKにしています。ですが、猫の顔の表情を描き直されたりするのはNGですよね。たとえその方が可愛くなったとしても。
今回の「おふくろさん」へのアレンジというかイントロの付け足しは、まさにこの「歌の表情」をコロッと変えてしまう性質のものだったと思うのです。その上「あれは自分の歌だ」なんてこと言われては相当頭に来るのも当然。
何でもありの世相に、「月光仮面」時代の風を吹き込んでくれたのはいいことだと思います。
同感です。私も自分の書いた文章を編集時に許可、もしくは何の確認もなく修正されたことがあり、強い憤りを覚えた経験ありますよ。作品に手を加えられるのは作者だけだと思います。ものを創った側の思いや苦労をまったく意に介さない発言や自分勝手な行動には怒りを覚えます。
文章を書く人は「てにをは」の一文字だって差し替えられないものを選んでいるんですからね。私も前にリズムを考えて「戸建て」と書いたところを、脱字と思われたのか「一戸建て」と書かれてガックリしたことあります。ましてや内容にまで影響を及ぼす改ざんなんて、無神経の極み。
たとえその作品に惚れ込んで、自分の思いを書き加えたいというところまで一体化したのだとしても、他人のものを利用するより一から自分のオリジナルを創作する努力をするべきですよね。