21日に私が一泊で出かけた間にシェフが猫の館のドアを長時間開けっ放しにしていたのでしょう、シャム子の姿が館内くまなく探しても見当たらなかったのです。顔の化膿が治ったかどうかも気がかりだったし、まだ野良の気性が抜けきっていないので、戻って来るかどうか、捕まるかどうかも心配でした。
23日あたりの夜、猫の館の入り口付近に現れ、私に出くわすとシャシャッと逃げてしまって、それから夜になると猫屋敷裏の野良猫レストランに出入りしているところを確認、このままエサだけ食べに来る関係になるのかなあと思って半分諦めていたところ、26日の夕方、猫の館の玄関前の植え込みに座って、黒猫兄弟やチヨちゃんたちと遊んでいるのを発見。缶詰と牛乳を用意して接近、目の前の地面に置いてやると食べに来たので、じわっと手を伸ばし首筋をつかんでゲット。
「フーッ」の一声、そして手を引っかかれましたが、咬みはしませんでした。
部屋に連れて行き、チーズや牛乳や缶詰などで盛大にご接待すると、今度こそはかなり距離が縮まったみたい。野宿と空腹の辛さが身にしみたからでしょう、喩え幽閉されても猫の館でみんなと仲良く暮らす方が得だと悟ったのかも。
その後、同じ部屋で他の仔猫たちがじゃれあっている時などは私がそばでうろちょろしても、おどおどする様子もなく部屋の中にいるようになり、夕べ夜中には私が呼ぶと近づいてくるようになりました。もう大丈夫かな。
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