先日2階の階段の窓から、下の1階の屋根の上に落ちて、ママやお兄ちゃんたちのように飛び上がることができず夏の西日にジリジリ照らされてあわやというところだったプッチー。
この事態の打開策として、ラプンツェルの髪のように、窓から古シーツを垂らして登ることを教えた私。プッチーが自力で飛び上がれるようになるまでシーツを垂らしたままにしておけばそれで万事解決と安心していたのですが...
猫の館は鉄筋コンクリート2階建てで、2階にはベランダがあり、そこは午後から日陰になるので猫たちの絶好の夕涼み場所です。そこから2階の屋上へは階段はなく、ハシゴを掛けて登るしかありません。アンテナとか貯水タンクとかの工事の人はその都度ハシゴを持って来ていました。今回の津波を目の当たりにし、万一の時に備えて、庭に無造作に寝かせてあるアルミのごっついハシゴ、あれをどうせならベランダに上げて2階屋上へ登れるようにしておこう、とシェフと話し合い、FIV猫たちの部屋の暑さ対策のため屋上に遮光ネットを広げる必要もあって、今めでたくベランダから屋上にハシゴが立てかけてあるのです。
そのハシゴを登って、屋上のネットがめくれてないか、時々点検しているのですが、ある日ふと気付くと私しかいないはずの屋上に、な、何とよりによって最もいてはならないはずのプッチーが!!涼しい顔をして私の足下に近寄って来るではありませんか~。
一体どうやってここまで、とキツネにつままれながら推理を巡らしてみれば...、屋上からジブリたちの部屋の窓にスダレのように1枚のネットを長く垂らしてあるのですが、ベランダからそれに飛びついてよじ登って来た、としか考えようがありません。うへー、シーツにはなかなか飛びつかなかったのに、一旦覚えてしまうと応用力の卓越した坊ちゃんですこと!
しかし、登るのは登れても、屋上から直角に垂れ下がるネットを伝って降りるなんてこと、出来るはずない。万一足が滑って落ちたら大変。なのでせっかくのスダレ代わりのネットを引き上げて、屋上のネットの上に重ねて敷くことにしました。
そうこうしていると今度は何と母親のマミちゃんまでが屋上にっ。マミちゃんは私が上がるのを見て、同じようにハシゴを登って来たのでした!!この子にしてこの母あり。
しかしこの親子、どうやって降りるのか。ともかくプッチーは私か抱いてハシゴを下りることにし、片手にプッチー、片手にハシゴで恐る恐るベランダに降り、さてマミちゃんがどうするか見ていると、何とも器用に真っ逆さまになって、間隔の広いハシゴに手を置いて一段一段下りてくる。幅の狭いアルミのステップで手を滑らすこともなく、手を伸ばしてやっと届くかどうかという段差を曲芸まがいの身のこなし。猫の身体能力には舌を巻くばかりです。
とそうこうしている間にまたもやプッチーたちの姿が見えなくなり、まさかと思いつつ屋上を見上げると、予想的中、親子して屋上から私を見下ろしている。涼しい顔で。
信じられないことですが、プッチーはこの人間でも危ないようなアルミのハシゴを一段一段上って行ったとしか考えられません。手足伸ばした身長30cmほどの子猫が。もう~、親子して屋上で夕涼みなんかして~。もう知らんよ、おばちゃんは。
この写真を撮る時分かったのですが、いつの間にかプッチーの身長はこのステップを十分乗り降り出来るまでになっていたのでした。本当によその子の成長は速い!!あ、うちの子だった。
3Mケータイ写真の一番大きいサイズで撮ったら、思いの外きれいに撮れました。なのでアップもUP~