28日の丑三つ時に出発して引越先に行っていました。
夜が白んだ頃に到着して一服してから用事でこの日は夕方近くまで出かけっぱなし、シェフはその足で大阪、明くる日合流して帰宅するという予定。
つまり山奥の一軒小屋で私と猫3匹の野宿に近いような一泊体験でした。
お天気はあいにくの雨交じりの曇り空。私たちが到着する直前までは大雨だったそうです。
ヒモをはずして思いっきり走らせてやりたかったトッピーは足もとがびしょびしょなのを嫌って、ハマ吉号に籠もりっぱなし。
チビトラとベルはそれでも喜んで山の探検に忙しく、時々体にひっつき虫をくっつけて足をベチョベチょにしてご飯に帰って来る以外はアウトドアを楽しんでいました。
生まれて初めてのドライブとなったカラは車中でも山小屋でもとってもおとなしくしていて機嫌もよく、大小ともちゃんと車内や室内に設えたトイレにして、本当に賢いよい子。
問題はベルで、今まで往路2回、帰路2回乗ったうち、3回車内で吐きました。メインクーンは車酔いに弱い?それから後一回はエライ鼻血。運転開始した後、ダッシュボードに寝ているベルがしんどそうな顔をしているので心配していると、音もなく鼻から泡と共に鼻血がタラー。事情を知らないので何か大変な病気?!と青くなりました。鼻血は少量でしたが拭いても拭いても次々と鼻の穴から流れ出し、一旦止まっても暫くしてまた出て来たりしたので本当に心配、家に着く前に病院に直行しなくては、と思っていましたが、つらつら考えて、後部からダッシュボードに飛び移った時、フロントガラスにぶつかったに違いないと推理。慣れない車内のこと、可哀想なベル。でも家に着く頃にはすっかり血も止まり元気になったので安心。とかく問題の多い子です。
カラは仔猫用レトルトの横に赤ちゃん粉ミルクを溶いて置いてやっていたのですがあまり自発的に飲まないので2日間脱水気味だったと見え、家についてからしきりに私の手元にすがってねだるので牛乳を哺乳瓶で飲ませるとゴックンゴックン、ものすごい勢いでいっぱい飲みました。猫用ミルクを置き忘れて来てしまったのでしかたなく牛乳。下痢しないか心配でしたが大丈夫でした。
長々と猫の様子を書きましたが、28日一人と3匹で過ごした夜、恐怖の出来事が。
カラがいるのが気にくわないトッピーはせっかくの山小屋ライフなのにいつもと同じ車中泊がいいというので車内に。せめて自由に出入りできるよう窓なり後部ドアなりを開けておいてやりたかったのですが夜中に雨が降るかも知れないのでそれもならず。サルが入って悪さしても困るし。
という訳で小屋の中には私とチビトラとカラ。
ベル一人が表で遊びに夢中で呼んでも帰って来ないので、しかたなく入り口のガラス戸を閉めて寝ることにしました。シェフが一緒でまだ蚊もいない前回は網戸を15cmほど開けたまま寝たのですが、さすがに私1人ではそんな度胸ないし。
9時半頃表へ出ると、小屋のすぐ後ろから「ベエ、ベエ」という大きな声がしていて、てっきりベルが心細くなって変な鳴き方をしているとばかり思って、ベルを呼ぶと全然別の方向から!帰って来たではありませんか~。抱いて小屋へ向かう途中にも「ベエ、ベエ」と大音響で鳴き続ける声が~~。
いくら動物好きと言ってもさすがにこれはちょっと背筋が....慌ててベルをしっかり胸に抱いて小屋に駆け込み、その夜は一歩も外へ出られませんでした~~。
ハマ吉号、閉めきっていて良かった~。
それにしても夜に「ベエベエ」と鳴く野生動物って何でしょうねえ。一番似ているのはヤギなんですが。ヤギは200mほど離れたお隣さんが飼っているけど繋がれているし。ネットで動物の鳴き声を色々聞いて見たのですが大した資料もなくて。サルではないと思うのですが。私との直線距離最短で10mもなかったと思います。草が茂っていたのでお互いに見えなかったのが幸い?
梅雨に入り雑草ボウボウ。もう抜く気力もありません。前回鋭意抜いてまわったひっつき虫の残党はもう立派に実も黒く熟して来年も繁茂間違いなし...